お早うございます。12月22日に発生した糸魚川市の大火事は150棟にも及ぶ大規模火災になってしまいました。原因は火元のラーメン店が油を入れた鍋を放置した為と思われますが、強風下の火災では一にも二にも初期消火が命運を左右します。今回は不運にも通報遅れか消防の現場到着の遅れにより10cmにも及ぶ火の粉が風に乗って飛び火し、消防は何の役にも立たない「焼け石に水」状態に陥っていました。国民一人一人が初期消火の重要性を認識し、日ごろから火災報知機や消火器の取り扱いに習熟しておくべきだと思います。
12月18日(日)、箱根外輪山の一つ「三国山」(1102m)に登ってきました。所要時間6時間40分、標高差370m、総行程12.0kmの山旅でした。今回の山行では神奈川県民にも関わらず知らなかった「芦ノ湖の水の行方」を知る事が出来ました。誠に恥ずかしい限りですが、芦ノ湖の水は箱根峠辺りから三島市方面に放流しているものと考えていました。詳細は後述します。
海賊船の発着場の有るバス停付近をスタートし、芦ノ湖西側の外輪山を北上して三国山に至る極一般的なースを選んでいます。(これしか無い。W)下山ルートは三国山から深良水門側に下り、湖畔の散策道をロープウエイ駅のある桃源台バス停まで歩きました。※START地点の元箱根は間違いです。元箱根の場所は恩賜公園のの上に有る湾になります。
小田原駅前発のバスに乗り、箱根湯本を通過すると右岸に閉鎖された函嶺洞門が見えました。バスの後部座席から撮影しました。因みに箱根駅伝5区はコース変更により20m(時間にして約4秒)長くなりました。
08:53 箱根港付近のバス停に到着、正面に黒い三国山と白い富士山が見えています。右に見える山の斜面は駒ケ岳です。
08:59 山行開始、箱根駅伝のゴール地点(標高726m)です。この先の広場がゴールです。右に見える諸ろい建物は「箱根駅伝ミュージアム」です。入場料金、大人500円、小中学生300円
09:01 国道1号線と別れ、右折して旧街道に進みます。道路に40cmほどの表示石が埋め込まれています。
09:05 アスファルトに別れを告げ左のダートに足を踏み入れます。箱根峠への旧街道です。
09:05 分岐から見た旧街道入り口です。
09:10 五分も登ると1号線のボックスカルバートを潜ります。低いので要注意です。
09:11 カルバートを出ると赤石坂、挟石坂などの名前が付けられた場所が続きます。
09:24 再び国道一号線に出ます。正面に箱根峠道の駅が見えてきます。撮影者の後方に進むと箱根峠です。一号線はこの先が右ヘアピンになっていてカルバート方面に下っています。
09:27 道の駅(標高805m)を過ぎたあたりの歩道を渡り登山道に取り付きます。
09:34 暫らくは森の中をトラバースします。先ほど「外輪山周回歩道」と言う標識が有りました。この森を30分ほど進むと草原の登山道に変わります。
10:26 この坂の下の標識の有る窪みで小休憩をとりました。坂の上部には「海の平」(941.5m)と言う標識が有ります。草原の道と言いましたが両側は篠竹で覆われ、風除けになっています。道幅の広さは防火帯を兼ねているのかもしれません。
10:37 海の平を過ぎ、降り始めると今山旅一番の富士山が見えました。
11:27 なだらかな稜線を50分歩いた先にレストハウス(標高940m)が有りました。写真左には芦ノ湖スカイラインが通っています。パノラマ絶景付近で昼食にします。この無名の山の頂上(1035m)には展望所が有ります。
11:51 昼食ができました。濃厚タンタンメン、きな粉餅、リンゴにコーヒーです。今回もストーブは使用不能でした。前夜はOKだったのに。
12:30 展望所から稜線歩きを開始しようと考えて登ったら、行き止まりでした。坂を下ったところに三国山への登山道が有りました。笹のトンネルになっています。
12:45 山頂でもない、鞍部でもない中途半端な場所(標高970m)に山伏峠の標識が有りました。
13:50 山伏峠を越えてからほぼ1時間で三国山山頂(1101.8m)に到着、雑木林に囲まれて眺望は望めません。
15:07 芦ノ湖スカイラインの桃源台出口(右折)でもある湖尻峠(標高850m)です。道路を渡り登山道を登ると乙女峠、金時山に至ります。
15:07 湖尻峠を下ると深良水門分岐(標高746m)があります。右折して80m歩くと「深良水門」です。深良用水とも呼ばれ、江戸時代(1660年~1670年)に10年の歳月を費やして完成しています。水は静岡県狩野川水系黄瀬川の支流である深良川に注いでいます。ところが廃藩置県で芦ノ湖の管理が神奈川県になったことから水の利権で争いが発生しました。今で言う発注者及び施工は小田原藩(神奈川県)、人夫は静岡県深良村を中心とした農民が請け負ったようです。深良地区など裾野市、御殿場市、長泉町、清水町などは富士山の火山灰地で、水が浸み込んで水不足という悩みを抱えた土地であったようです。以来上記自治体が主体となる芦湖水利組合が水利を得ている。
水の利権争いでは明治29ねんに逆川事件(さかさがわじけん)が発生、仙石原住民が「甲羅伏せ」と呼ばれた水門を壊してしまいました。芦ノ湖から仙石原までの自然な堰き止め箇所は水が少ない時は芦ノ湖に流れるので仙石原中央部までの約2kmは逆川と呼ばれ、水門も逆川水門とも呼ばれています。水が欲しい時には静岡県に流され、増水したときは早川に流され早川下流(小田原付近)には洪水をもたらすので神奈川県としては一文の得にもならない迷惑な水門であったのです。W
15:28 湖尻新橋から撮影した湖尻水門です。この辺りが仙石原から流れる逆川になります。以前は深良水門と同じ「甲羅伏せ」の水門でした。 逆川事件では「甲羅伏せ」を壊した住民の代表が刑に服しています。
15:36 桃源台までの数キロの遊歩道です。右の芦ノ湖側にはキャンプ場が点在しています。
15:43 運良く15:43分発のバスの乗れました。道路の混雑状況を見て強羅で降り、登山電車にするか、箱根湯本まで下るかを決定します。結果的には道路はスイスイで箱根湯本までバスを利用しました。
16:39 箱根湯本の裏通りにある「やじきたの湯」に到着、汗を流しました。平日は1000円だが、土日休日になると1200円、高ーーー! 下山後の入浴は時間が無いのでいつも1時間の滞在です。半額にして貰いたい。w
19:30 登山仲間の納会です。場所は大船駅前の焼き鳥店「なお吉」、生ホッピー(430円だったかな?)が美味しいと評判の店です。今回の山旅では21600歩、歩きました。健康登山、来年も頑張ります。
近所の公園(花壇)で見かけたアブラナ科の一年草「オータムポエム」です。アスパラガスのような甘い味がするよ言う事で、アスパラ菜とも言われています。中国野菜の「紅菜苔」と「菜心」から「サカタの種」が開発したと思われます。似たような商品ですが「トーホク」と言う種苗会社が開発した「愛味菜(まなみな)」と言う品種もあります。春蒔きと秋蒔きが可能で冬場の貴重な葉物野菜になります。