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北岳登山報告 PART-2 (ヤマブドウ)

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清野明子さんの予定(敬称略)

10月15日(土)23年度民謡民舞全国大会(内閣総理大臣杯争奪)
会  場:両国国技館
開  場:09:00
料  金:自由席:¥3,150(四日間通用有効)
     指定席:¥3,670(当日限り有効)
ゲ ス ト:清野明子ほか多数
※13日から16日まで4日間行われますが、清野明子さんの出演は15日夕刻です。

NHK民謡番組の照会(AM/FM放送 12:30〜12:55)
ソーラン節(北海道)/ 鎌田英一
津軽願人節(青森)/ 山本謙司
    十勝馬唄(北海道)/ 山本裕美子 ほか
  収録会場: 標津町生涯学習センター

 
 お早うございます。留守中の訪問有り難うございました。二日間、約14時間に及んだ山行はかなりハードであったようで足腰が張って階段の昇降にも苦心しています。 PART-1では広河原まで進出しましたが今日は広河原登山口から北岳山荘までの行程に沿って話して行こうと思っています。下の北岳山塊の鳥瞰図の下部(現在位置)からA、B、C、Dのポイントを通過してポイントEに達しています。。

北岳登山ルート図

 上の鳥瞰図は登山口に設置されていたボードを撮影したものです。下部の右から左に流れている川は北岳南西部を源流とし、北岳を一周するように流れ、富士川に注ぐ野呂川です。 

北岳登山口のつり橋

 広河原駐車場から徒歩3分のところに架かっている「広河原吊り橋」です。北岳登山用と言っても良いかと思います。かなり揺れますが、しっかり感が強く安心です。

広河原小屋

 吊り橋を渡り右手に下ると「広河原山荘」があり、登山計画を提出します。


大樺沢への分岐(立ち入り禁止)

 広河原山荘を出発して15分ほどのところに大樺沢分岐(A)があります。左は大樺沢ですが、今回は台風による箸の崩落などにより「通行止め」になっていました。右は白根御池小屋への一般的なルートです。

JA6758 レスキュー中

 8時45分ごろから上空に防災用ヘリコプター(JA6748)が現れ、白根御池小屋(B)に着いた時には池の近くにホバリングし、けが人1名をピックアップしていました。「くさすべり」を下っていた時に2mほど落下し、右足を損傷したようです。その場に居合わせ、山小屋に連絡した下山者からの情報です。ヘリコプターの機種はシコルスキー S-76です。

二股分岐

「大樺沢二股」(C)の分岐です。中央左よりのV字部が「八本歯のコル」(D)です。なだらかに見えますが、かなりきつい登りのガレ場です。この分岐を右に下りれば白根御池小屋、斜め右方に登る道は「右股のルート」と言われて「北岳肩の小屋」に通じています。

北岳バットレス

山頂直下の通称「バットレス」です。Buttressとは「控え壁」の事で北岳山頂を支える壁を意味しています。登山者の間でバットレスと言えば、「北岳バットレス」の事です。

昨夜友人が作った弁当

 11:05 昨夜友人が作ってくれた弁当をバットレスを眺めながら食べます。箸の代わりにナナカマドの枝を使いました。御飯に昆布の佃煮、おかずはイカとコンニャクの煮付けです。最近の簡易コーヒーはレギュラーで美味しいです。

8本歯のコルへの木製ハシゴ

これより八本歯のコルに向けてハシゴの急登が始まります。

連続ハシゴ

木製のハシゴはおよそ30個ほど続きます。こんなにハシゴが多い山も珍しい。

甲斐駒ケ岳

振り向けばバットレス下部の向こうに白い「甲斐駒ケ岳」が見えます。稜線右は鳳凰三山に続きます。

八本歯

大樺沢の頂上部、間もなく八本歯のコルという場所から八本歯を望む。歯は10本以上ありそうです。

八本歯のコル

 13:00 八本歯のコル(D)に到着、左が八本歯の頭、ボーコンの沢の頭へ右は北岳山荘、北岳山頂方面です。

間の岳、北岳山荘

正面が「間の岳」(アイノダケ)、右のコル(鞍部)に北岳山荘(E)が見えます。

北岳、トラバース道の分岐

真っ直ぐ登れば北岳、左に折れればトラバース道、北岳山荘です。ガレ場で歩きにくいです。

トラバース道の鎖場

 正しくトラバース(横切り道)道です。ピトンで固定された鎖とハシゴを渡ります。下を見ないで進みましょう。

ハーケン

 岩の割れ目に打ち込んだハーケン(英語ではピトン)で鎖を固定しています。岩登りではこれにヌンチャクと言われるカラビナを取り付けザイル(ロープ)を誘導します。

北岳山荘での夕食

 15:45 北岳山荘着、激しい疲れに襲われる。暫らく休みます。北岳山荘の食事は山小屋としては最高の食事です。この山荘は山梨県の所有で南アルプス市が運営をしています。一泊7900円です。これで入浴が出来たら言う事なし。(笑)サワラの煮付けは最高でした。

北岳山荘の寝室

 大幅にボケた写真になりましたが北岳山荘の寝室です。食事もさる事ながら寝室も立派です。普通の山小屋は幅が60cmほどの布団(スペース)ですが、ここでは畳一畳分です。それもその筈、設計は故黒川紀章氏です。所有は山梨県で運営は南アルプス市が担当しています。正面のハシゴから二階にに登ります。二階は鋼製の梁から吊っています。

ヤマブドウ

 登山道の天井に葉を広げ、間もなく終わろうとするブドウ科の落葉蔓性植物「ヤマブドウ」です。食用にもなり、ワインも造れます。原産地は珍しい日本オリジナルです。


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