こんばんは、オリンピックの最中の29日(日)、北八ヶ岳山域にある「東天狗岳」(2640m)に登ってきました。隣接する蓼科高原側の「渋の湯」から入山しました。駐車は「渋の湯ホテル」のフロントに料金(1,000円)を支払っています。マイカー登山は駐車場の確保が問題になりますが、今回は前日に甲府市の友人宅に宿泊し、午前7時に駐車場に到着しました。
07:15に渋の湯(ポイントA)を出発、黒百合ヒュッテ(ポイントB)を目指します。苔むす緩やかな樹林帯のゴロゴロ岩道を進み09:30ごろ開けた黒百合平に到着、山小屋コンサートで有名な「黒百合ヒュッテ」で記念撮影とトイレ(200円)を済まし09:45に登山を再開、ポイントC「天狗の奥庭」のピークに取り付きます。すり鉢池と黒百合ヒュッテ、東天狗岳登山道のガレ場の眺望が素晴らしい。ガレ場を急登し11:15に「東天狗岳」頂上(2640m)に立ちました。霧が登り始めたので食事を急いで済ませ、11:45「天狗の奥庭」を一周するように中山峠、黒百合ヒュッテに向けて下山を開始、右手にニュー、しらびそ小屋を眺めながら快適に標高を下げました。12:45黒百合ヒュッテにて小休止後、同じ登山道を渋の湯に向けて下山、14:30に駐車場に到着しました。ここで入浴しようとしましたが「15:00まで」と言うことで断念、茅野市にある市営「川原湯温泉」に変更しました。料金は400円ですが綺麗でいい風呂でした。帰宅は21:00になりました。帰宅コースは秘密ですが渋滞が少なく快適でした。
山域西側の渋の湯から黒百合平に入り「天狗の奥庭」をCCWで一周するルートを選択しました。北側は白駒池、麦草峠方面に抜けます。南側は硫黄岳、赤岳に至る南八ヶ岳銃走路です。
渋の湯登山口で備え付けの「登山計画書(登山届け)」を提出する。右の橋を渡って暗い森に入る。
登山開始直後の森は「森の妖精が棲んでいそうな苔むす原生林です。コメツガ、シラビソ、ブナなどが多かった。
尾根筋に出ると石ころが並んだ綺麗な小川が流れていた。ほっと一息つける場所です。リュックを下ろして休みたい。
唐沢鉱泉への分岐、ここに来る前にも唐沢鉱泉への分岐がありました。唐沢から西天狗岳、東天狗岳、黒百合ヒュッテと言うルートも人気が有ります。
登山道は大きな石の涸れ沢を登りますが、雨の後は滑るので要注意です。乾いている場合は石のトップを渡り歩くとペースが速くなる。石にはアイゼンの爪あとが幾重にも刻み込まれていました。
鉄製のグレーチング(GRATING)状の橋を渡って暫くすると視界に黒百合平(標高2400m)が開けます。
黒百合平の中心的存在、黒百合ヒュッテ、クラシック、ジャズのコンサートなども開かれ、日本有数の通年営業人気山小屋です。手前の橋を渡って溶岩台地の急登に取り付きます。
「天狗の奥庭」を西側から望んでいます。一枚目の写真ポイントD、東天狗岳直下のガレ場が一番きつい印象です。
黒百合ヒュッテ前から急登し溶岩台地から黒百合ヒュッテを俯瞰します。左奥のなだらかな山は中山です。
天狗の奥庭の中心地である溶岩台地の南東側には擂り鉢池が見えますが梅雨明けになると水が涸れてしまいます。中央のガレ場を登ると東天狗岳に至ります。右の丸い山が西天狗岳(2646m)です。
中山峠と東天狗岳の分岐は八ヶ岳主稜線縦走路でありにぎやかです。稜線の東側が切り立った崖になっています。
東天狗岳山頂から西天狗岳を望みます。6mだけとは思えない高さです。緩やかなザレ場を20分も歩けば到達できます。
東天狗岳から南に目を移すと南八ヶ岳の硫黄岳(2765m)に至る主稜線縦走路を一望することが出来る。この縦走路は多くの登山者垂涎の的でもあります。
下山は中山峠に下り、黒百合ヒュッテを経由して入山した支部の湯に戻りました。途中10人ほどのグループとすれ違いましたが、テレビ東京「天空の宿」と言う番組の収録であったようです。番組スタッフがポーズを取ってくれました。放送は8月18日19:00からだそうです。
渋の湯では制限時刻が15:00までとされ、入浴できなかったので茅野市営「川原湯温泉」で汗を流してきました。入浴料400円は安いと思います。
蕾がアザミのようなキク科の多年草「アゲラタム」です。別名「郭公アザミ」と言いますが、葉っぱがカッコウ(鳥)に似ていて花がアザミに似ていることから命名されたようです。冬には枯れるので1年草として扱われます。原産地は中南米です。