こんにちは、先日東京マラソンの抽選結果の発表が有りました。残念ながら4年連続で落選です。気持ちを新たにし、来年に期待したいと思います。
28日、29日の二日間で八ヶ岳連峰の権現岳(2715m)に登ってきました。タイミング的には台風18号と17号の間に挟まれた時機でしたが、予報は「晴れ」なので決行いたしました。5時出発と聞いたいたのですが4時半に迎えの車が来てしまい、飛び起きての出発となりました。御殿場、河口湖経由で中央高速小渕沢I/Cで下ります。15分ほどで観音平駐車場に到着です。マイカー登山にとっては大変アクセスの良い登山コースです。第一日目の登山ルートは観音平、雲海展望台、押出川、編笠山への標高差964mの登山です。そこから約150m下った巨岩地帯に「青年小屋」があり、ここで泊まります。出発前に登山用具の紹介です。
ロープ(ザイル)、クライミングベルト、エイト環、カラビナのセットです。装備が重くなるのですが、中高年者の登山が多く事故があった場合に役立つだろうと毎回背負って登ります。本格的な岩登りではクライミングベルトより安定するハーネスを使用します。
岩壁上部の支点(岩、大木など)にロープを固定し、写真のようにエイト環にロープを通すことにより体重を支え、右手のロープを上にするとスルスルと下降を始めます。右手のロープを下(この場合体側)にすると摩擦力で下降がストップします。これを懸垂下降と言います。垂直の壁でも対応できます。下降後遭難者にベルトを装着し、他の方に引き揚げてもらいます。因みに実際のロッククライミングでは45mのロープを使用しますが、我々素人は半分の20mです。
中央高速小渕沢ICからわずか15分で観音平駐車場に到着です。トイレが2個並んでいます。ペーパーも有るようですが、自前のものを準備した方が無難です。周囲は公園になっています。
09:00 トイレの左側に編笠山登山口(1560m)が有ります。暫くは素晴らしい樹林帯が続きます。付近には山ブドウが茂っていましたが、実は採られた後でした。暫くすると「延命水」と言う水場がありますが、現在は獣用になっていて飲めません。
09:50 雲海展望台(1881m)に到着、ベンチも有ります。10分間休憩です。ファーストピッチです。1ピッチ30分から?時間に区切って休みますが、初心者は30分位が良いと思います。
10:35 観音平から沢伝いに別ルートで登って来る道と合流する押出川出会(2100m)です。沢の合流地点を「出会い」と言います。編笠山に登らないで青年小屋に向かう登山者はここで右の巻き道を登ります。
押出川からはゴロゴロ石が多い道の急登が続きます。ほとんど直登できつい場所です。手も使って登ると楽です。
樹林帯を抜けた日向には未だ「ヤマハハコ」が咲いていました。
山頂が近付くと編み笠山唯一の鉄梯子が有ります。この辺りにブリキで造った標識があり、「山頂まで本当にホントにあとチョット」と書いてありました。
12:00 編笠山山頂(2524m)到着、1時間の食事休憩です。右奥の標識に従って下ると青年小屋があります。
行動食(昼食)はコンビニで買ったオニギリ(2個)とパン、キューリの浅漬け、デザートは柿です。この日は出発時に急いだので「甲状腺ホルモン剤」を忘れてしまったので心なしか苦しかった。※甲状腺機能障害の症状は「疲れやすい」です。
編笠山を下降し始めて15分ほど、右側の岩の間に「ヒカリゴケ」(若草色)が有りました。ブリキの標識も有ります。
突然現れた開けた巨岩地帯ですが東京ドーム4個分ぐらいの広さです。青い屋根が「青年小屋」、裏手にはキャンプ用地が見えています。広場中央を左に進むと「乙女の水」と言う水場が有ります。これは本当に美味しかったです。
13:30 「遠い飲み屋」と言う赤ちょうちんが有名な山小屋「青年小屋」(2380m)です。
炬燵があって雑誌などが置いてある居間の壁にはBouldering用のホールドが取り付けられていました。この程度なら私でも自由に移動できます。ボルダーとは河原の大きな岩(高くても3m)の事で岩登りの練習をボルダリングと言います。
この山小屋の部屋は個室タイプで広々としています。1泊2食付きで7800円、素泊まり4800円、テント泊は800円です。
食事前の夕暮れの富士山です。この日は15:00ころに土砂降りの雨が30分ほど続きましたが。その後は晴天で中秋の名月前夜の月が明るい夜でした。残念ながら月の写真はアップ出来ないのが残念です。やはり月の写真は200mm位の望遠レンズの必要性を感します。
17:30 夕食、アジのフライ、鶏肉と大根のに漬け、ヒジキ、キャベツサラダ、牛蒡の和え物、葡萄と麦ごはんに味噌汁でした。
明日の朝食は05:30、消灯は21:00です。いつもながら山小屋の枕が合わなくて正味3時間寝たかどうか微妙な状態でした。次回は目的地、「権現岳」に登ります。乞うご期待!
夏から秋にかけて山中で見かける事が多いキンポウゲ科の多年草「トリカブト」です。大きいもので丈が1mになります。花の形が舞楽で使用する鳳凰の頭を模した兜に似ているので「鳥兜」になったようです。根を乾燥させたものには毒性があります。反面昔から薬草としても使用されます。春先の二輪草などに良く似ています。全体的に毒性があり、山菜と間違って食べて事故になる事も多いので注意が必要です。クジラなど猟をするときの毒矢にも使用されてきました。原産地は中国です。