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高橋祐次郎氏逝く (コムラサキ)

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 日本民謡界の重鎮、津軽三味線高橋流家元の高橋祐次郎氏が9月22日、膵臓(すいぞう)がんのため死去、78歳でした。7月に行われた箱根馬子唄日本一全国大会では元気に審査をしておられました。あの素晴らしい演奏と楽しい話術が聴けないと思うと本当に残念です。
 先月新聞紙上で訃報を知りましたが投稿は遅れてしまいました。振り返れば白川軍八郎、木田林松栄亡き後の津軽三味線界をリードしてきた彼の功績は称賛に値するものだと思います。1980年代、弟子たちを連れて世界中を演奏して回り津軽三味線を世界に知らしめた事は偉業と言えるかもしれません。遅まきながらご冥福をお祈りいたします。

在りし日の高橋祐次郎さん

 三味線普及の為に世界を駆け回った高橋祐次郎さん、2011年2月20日清野明子さんも出演された中野サンプラザ「津軽三味線&日本一の仲間達」で三味線の曲弾きと話術で多くの観客を楽しませてくれた写真です。 

<!-- 津軽ジョンガラ節中節 by 高橋祐次郎社中 -->

コムラサキ

 日本全国の山谷に分布し、花よりも寧ろ実の方が気になるクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木「コムラサキ」(濃紫)です。敢えて濃紫としましたが、小紫ではサツキの大紫と関係が不釣合です。ムラサキシキブとは葉のギザギザで区別します。写真の葉には幹側半分にギザギザが無いのでコムラサキです。丈は1mほどで庭木として古くから人気のある日本原産の樹木です。尚、広辞苑によると濃紫は「濃い小豆色に近い紫色、令制では1位の官位相当の色。平安初期には3位以上の位色となった。ふかむらさき」とあり、高貴な色であった事が窺われます。

※袱紗(ふくさ)などにも紫が多用されています。 


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