お早うございます。昨日の鬼怒川決壊は3.11津波を思わせるような衝撃的な出来事でした。出動した自衛隊ヘリコプターの救助の一部始終をNHKの中継で見ていましたが、救助作業のプライオリティーについて考えてみたいと思います。中継を見る限りヘリコプターが到着した時、4か所で救助を求めていました。さて自衛隊機はどういう順番で救助を行ったのでしょう。
決壊直後の現場(鬼怒川の東側)、家屋も車も大きく流されてはいません。決壊幅は30m程だと思われます。
決壊後1時間ほどでしょうか、救助を求める住民の方が2回のベランダで救助を求めています。救助機が到着前に手前の2軒が流されたようです。残った左上の住民4人を救助して10分後この家も流されました。
3~4軒の家が流され、2軒が白い家にぶつかり止まっています。これは運が良かったと思います。
ヘリコプターが到着時にはA、B、C、D、4件の救助依頼が確認できました。自衛隊機はADCBの順に救助を行いました。Aは倒壊寸前なので当然です。Dはおじさんが水に浸かって電柱にしがみついていました。3番目はCでした。お年寄り、子供さんが居たのかもしれません。最後に屋根の二人でした。Cの家はしっかり固定されていたようです。私はADBCだと考えました。現場でないとわからない事情があるとい思われます。Bの2軒は左側30mほどの場所にあった灰色と緑色の屋根の家です。いずれにしても自衛隊機(UH-60J)の救助作業は見事でした。
一番最後にランクされてしまったお二人さんですが、助かって良かったです。でもこの位置は良くないと思います。屋根の一番高いところ、棟にまたがっている方が流されたときにサーバイブ出来る可能性が大きいと思います。ワンちゃんを抱いているようです。この家は左側にあった2軒なのです。下の動画がそれを証明しています。
怖い動画です。こういう事が有るので滑りやすい斜めの部分より高い棟にまたがっていた方が良いと言う訳です。この二人上の家に吸い込まれたように見えたのですが、犬を抱いているし服装も違っているので別人なのでしょうか。結果は助かったそうです。本当に良かった。