お早うございます。安倍総理の「イノヴェーション推進」とは今までとは異なる価値の「新機軸」「新しい切り口」と言うような技術革新などを指していますが、日本のイノヴェーションが猛スピードで走りだしています。2013年のTop500(電子計算機の処理速度ランキング)において日本のスーパーコンピューター「京」が中国の「天河2号」に1位の座を奪われてしまいました。しかしPCを何千台も繋いで計算速度を競うスーパーコンピューターの競争そのものが無意味な状況になってきました。カネと暇さえあれば誰にでもできる技術だからです。天河2号は中国独自の技術はほとんどなし。「京」の場合intel以外は99%国産です。「京」の消費電力は2.5万世帯分(1日600万円)と言われているので、100京だと250万世帯分の電力を消費する事になります。このような事からコンピューター開発競争はTop500と言う処理速度優先の土俵から消費電力辺りの処理速度を競うGreen500の土俵に変わりつつあるようです。現在はTop500の中で同時にGreen500を競っている状況です。そこで日本の「菖蒲」(理研)、「青睡蓮」(KEK:高エネルギー加速器研究機構)、「睡蓮」(KEK)と言うスーパーコンピューターが1、2、3独占してしまう快挙を成し遂げたのです。目指すはエクサスケールコンピューティングです。因みに「菖蒲」は埼玉県和光市にある理化学研究所とExaScaler、PEZY Computingのチームが制作し2014、2015、2016と3期連続1位を獲得しています。(画像参照)
エクサスケールコンピューティングの用途としては気象予報、遺伝子の研究、薬の開発、少子化の原因追及、不妊治療など命に係わる事への利用が期待されています。それが更に進むとサイバー攻撃で核爆弾を無能化する(爆発させる)技術も開発できそうです。防衛省はサイバー技術開発を進めて相手に核を放棄せざるを得ない状況に追い込む研究をすべきです。(参考:you-tube超技術革命より)※エクサスケール(Exa Scale)とは「京」の処理速度(10Peta)の100倍超の1000Petaを言います。
液浸槽5台による液浸冷却スーパーコンピューターの全景です。Top500では93位です。小型省エネが特徴です。冷媒として不活性の低温液体(フッ化炭素)を入れた水槽で基盤を冷やす事により消費電力を抑えています。従来のPCは殆どが空冷なので消費電力が大きかった。
神戸市にある理研のスーパーコンピューター「京」です。1京は10Petaと言う事です。25000世帯分の電力を必要とし、1日600万円の電気料金がかかります。電源投入には数時間を要するので年中無休が原則です。システムはドアが赤く塗られた計算機筐体864台で構成されています。「菖蒲」なら5セット(25台)で「京」以上の仕事が出来ます。
液浸槽内から引き抜いた直方体の基盤(BRICK)は14x14cmの太さで原発の燃料棒と同じサイズで、冷却効果を考えるとこの形になるようです。長さは1mほどに見えます。処理速度は液浸槽5台(1台の重量は水も含め1トン)で2ペタフロップスなので25台で「京」と同じ10ペタフロップスになります。京より相当小さく(推定1/30?)なります。※処理速度の単位はキロ、メガ、ギガ、テラ、ペタ、エクサ、ゼタ、ヨタと続きますが現在はペタが最高速です。2020年ごろまでにはエクサの時代が来るかもしれません。
更に、最新とは言い難い情報ですが、2011年にカナダのコンピューター企業「D-Wave Systems」が開発した量子力学の原理を情報処理に応用するコンピューター、「量子コンピューター」がスーパーコンピューターにとって代わろうとしているようです。1998年にこの原理を発案したのは東京工業大学の西森秀稔教授だったがイノヴェーションが注目されていなかったのか、放置されていたのが残念です。「超伝導量子ビット」の開発もNECが最初だったのです。頑張れー、ニッポン!
梅雨入り前に庭を飾るユキノシタ科の落葉低木「ウツギ」(空木)です。幹の中心部が空洞になっているので空木と名付けられました。山に入れば普通に見られる雑木ですが近年は生け垣などにも使用されるようになりました。丈夫が取り柄です。W 我が家のウツギは小鳥が種を運んできたようです。丈は2mほどに延びます。同族に丈が50cm程度のヒメウツギもあります。そのほかノリウツギ、タニウツギ、コゴメウツギ、ツクバネウツギ、マルバウツギ、ハコネウツギなどがあります。ウツギ属ではありますがユキノシタ科、バラ科、スイカズラ科など様々です。ハナツクバネウツギはアベリアのことです。原産国は日本、中国