お早うございます。連休で楽しい筈だった行楽地で痛ましい事故が多発しました。亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。3日夜、白馬岳大雪渓付近で甲州市の会社員夫婦のうち夫が滑落と思われる事故で亡くなっています。また、八ヶ岳でも1人が亡くなっています。雪の多い場所の登山は滑落に十分な気配りが必要です。途中で登頂を断念し、下山中の事故らしいのですがザイル、アイゼン、ピッケルの使用など万全であったのかが気になります。
一方水の事故ですが、新潟県上越市の海岸では長野県から行楽に訪れていた子供3人が波にのまれ、救助に飛び込んだ大人二人の5人が亡くなっています。これも強風による大波の恐ろしさを再認識させられます。急に深くなっているという点では関東の九十九里海岸などと同様に離岸流の怖さを知っておかなければなりません。海岸では打ち寄せる波以上に引き波が強く沖に向って流れる離岸流と言う流れが有り、泳ぎの達者な人でも海岸には戻れません。一旦沖に流される余裕が欲しい。沖の方が波が低く穏やかな場合も多いのです。
人気の白馬岳への大雪渓ですが猿倉荘までは車でアプローチ、そこから大雪渓を登り白馬岳を目指します。白馬岳(2932)、杓子岳(2812)、鑓ヶ岳(2903)は「白馬三山」と言われ、人気のコースになっています。(残念ながら未だ登っていない。W)
新潟県上越市の海岸で捜索救助中の海上保安庁のヘリコプターです。打ち付ける波が描いた砂浜の海水が怖さを物語っています。波はいつも同じ形とは限りません。この様な場所では右上の救助隊員がいる場所から前に出ては危険です。波と遊んではいけない事を認識すべきです。
秋にアケビ大の実を付けるアケビ科の蔓性常緑低木「ムベ」(郁子)です。別名トキワアケビとも呼ばれます。実はアケビと異なり開裂はしませんが甘く食用になります。暗紅紫色に熟す前の緑の実は煮て食べる事もでき美味だそうです。茎、根などは漢方薬としても使用され利尿剤になるようです。
逸話が有ります。昔、天地天皇が狩りに出かけ滋賀県近江八幡市の長寿の老夫婦に「どうして長生きなのか」と尋ねると老夫婦曰く「この地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するため」と答えたと言います。賞味した天皇は「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」と答えた事から「ムベ」と呼ばれるようになったそうです。