こんにちは、去る6月29日(日)に梅雨の合間を縫って決行した埼玉県秩父地方の日本百名山「両神山」(りょうかみさん)1723.5mの登山報告をします。05:00 横浜を出発、28日開通したばかりの圏央道相模原愛川IC〜高尾山ICを利用し狭山日高IC経由で小鹿野町、白井差登山口に進出しました。
この登山で特筆すべきは今回のルート「白井差コース」が私有地であり、有料である事です。理由を要約すると両神山地域の国定公園視程に際し、地権者が税の減免などを国にお願いしたところ却下されたので私有地である白井差コースが入山出来なくなったとの事です。現在では私設登山道「白井差新道」として有料(1000円)入山が出来るようになっています。手続きとしては事前に登山口にある山中豊彦氏に連絡し予約が必要になります。当日は山中氏宅で地図を借用し、下山後に地図を返却する際1000円を支払うと記念のバッジを頂けます。
「白井差コース登山道」のお問い合わせ先:山中豊彦氏
※日本自然保護協会自然観察指導員
環境庁自然公園指導員
埼玉県警山岳救助隊
※埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄10139 電話0494-79-0494
山中氏宅から北西方向の両神山までの深い谷筋の登山道を往復します。
山中さん宅で受領した地図を持って入山します。登山道の整備が行き届き、危険個所は有りません。白井差(しらいさす)の山中さん管理駐車場から「昇竜の滝」、「やまびこ橋」、「おおどり河原」、「水晶坂」、、「ブナ平」、「作業道分岐」を辿って山頂に向います。下山も同じ道を下るピストン登山です。
写真左下の道路を登ってきました。 左側に山中豊彦氏宅があります。
08:45 山中氏宅前広場に到着、左後方に有る山中氏宅でブリーフィングを受け、地図を受け取って入山します。山中氏の都合によってはガイドをしてくれる事も有るそうです。右側の小屋がトイレです。ゲートの奥が駐車場です。標高は876mです。
08:50 我々よりも一足先に到着した20人程のパーティが出発しようとしています。
09:05 平坦な登山道を進みます。木立の中を気持ち良く歩けました。
09:15 木製の橋をいくつも渡ります。
09:18 右側の谷筋に見えて来る「昇竜の滝」です。
09:33 苔の登山道。
09:40 「やまびこ橋」の表記が有る橋を渡ると暗い谷に入ります。
09:45 両側が切り立った崖になった谷底の登山道ですが良く整備されている。ここを登り切ると「おおとり河原」ですが写真撮影をパスしてしまいました。
10:42 樹林帯を抜けると蔦や山葡萄が多い開けた場所に出た。樹木を伐採し「コバイケイソウ」の群生地にしたと思われる。左下にコバイケイソウが見える。
11:17 最初の尾根道が作業道分岐です。左に折れると下山専用道です。右の折れて両神山に向います。あと10分ほどで頂上です。
11:21 白井差新道の終点、日向大谷分岐です。右に下ると大谷方面への下山道になりますが、現在では両神山登山のメインになっています。ただし白井差コースより所要時間が長くなります。
11:23 頂上直下、このコース唯一の鎖場(約10m)を越えると視界が開けます。
11:25 山頂から西側を望んでいます。他の方向は雲がかかって何も見えませんでした。
11:32 山頂の低い場所に建てられた両神山頂標識です。1723.5mです。
こちらが両神山頂です。登山者が多く、ここでの食事は諦めました。
11:40 山頂から10mほど下のくぼみでクッキングを始めました。赤飯のボイルを始めましたが鍋が小さくて均等にボイル出来ず、開封後煮て食べました。珍しい鯨の缶詰が美味しかった。
12:28 12:25下山開始「日向大谷分岐」のロープを潜って白井差新道を下ります。
12:39 作業道分岐を過ぎると霧が発生し天候悪化を予感させます。
12:49 足元にはトリカブトが生えていました。8月から9月ごろに紫の花を咲かせます。
コバイケイソウの群生地です。雑木林を伐採し、群生地を広げたと思われます。8月ごろに白い花を円錐形に咲かせます。
13:03 紅葉樹林帯に入ると広場が有ります。登るときは先行した団体さんが休憩中で急いで通過した為撮影は下山時となりました。ブナ平です。この後、昇竜の滝を過ぎたあたりから雨が本降りになり雨着を着用しましたが、襟元などから雨が侵入しずぶ濡れでした。雨は予想していましたが30分早く降り出しました。
14:00 下山、山中氏宅で記念バッジを頂き、下着の冷たさを感じながら薬師の湯に向いました。標高差850m、所要時間5時間の山行でしたが登山道が良く整備され急こう配が無く苦しいと感じる事も無くて中高年には最高のコースかもしれません。
14:34 下山から30分後、「両神温泉薬師の湯」に到着、600円を支払いさっぱりして帰宅の途に就きました。
湯上りには「瓶牛乳」、疲れた身体には最高です。なぜか一味違います。
入り口付近に有った可愛い彫刻、「コノハズク」です。
道路の端が土手になった場所に咲いたヒルガオ科の蔓性多年草「ヒルガオ」です。「Calystegia japonica」と言う学名のとり原産はアジア東部です。乾燥させたものを煎じて利尿剤とし、若芽は食用にもなる。