お早うございます。危険な戦闘地域とされるウクライナ東部とシリア、イラクですが、今日はシリアにスポットライトを当ててみようと思います。イスラム教の国シリアの反体制派は5つのグループがそれぞれに戦い、時には反体制派同士でも戦っているようです。宗教的にはイランのシーア派に反発するスンニ派が多いのが特徴です。
1 自由シリア軍:自由シリア軍は政府軍を抜けだした軍人等が結成した組織で産油国のクエートが支援している。
2 イスラム戦線:アルカーイダとも関係が有り反体制派の最大組織とされる。ムジャヒディン軍と連携
3 ムジャヒディン軍:ジハード(聖戦)を主張し、イスラム主導の政治を目指す。
4 クルド人勢力:トルコ、シリア、イラク、イランに接する土地に住むスンニ派に属する人種組織で独立を狙っている。
5 イスラム国:多国籍人脈で組織されていると見られる振興組織で不明な点が多い組織です。千葉市在住の湯川遥菜さんを拘束しているのもこの組織です。アメリカ人ジャーナリスト2名を殺害している事に鑑みアメリカはイラク北部でこの組織に対し空爆を行って組織の弱体化を図っています。
それぞれの組織にはサウジアラビアなど近隣諸国が資金援助をしているようで西側陣営もどの組織を援助すべきか迷っているようです。因みに政府軍側にはイランとロシアがついています。そんな中でドイツは各反体制組織に迫害を受けているイラクのクルド人組織へ武器支援を決定し、アメリカは食糧支援を行っています。
こうしてみると、イスラム教同士の戦いに先進国がどのように接して行くべきか考えさせられます。
現状の国境線を考える時、サイクス・ピコ協定を無視する訳にはいきません。第一次世界大戦中の1916年5月16日イギリスの中東専門家マーク・サイクス(英語版) (Mark Sykes) とフランスの外交官フランソワ・ジョルジュ=ピコによって原案が作成され、フランス、ロシアによる秘密協定でトルコ南部、シリア、イラクにわたる広大なオスマントルコ帝国を分割してしまったのです。これを元に戻し、ここに暮らす人達自らが話し合う事で解決の糸口を見付けて欲しいものです。今のところ国連など何の役にも立ちません。何とかイスラム穏健派と言われる人たちが主導してこの地をまとめて欲しいものです。民族ごとに更なる分割も考えられますが、欧米諸国が押し付けるべきではない様に思えてなりません。
葉の緑と5弁のピンクの花がメリハリを感じさせてくれるアカネ科の常緑多年草「ペンタス」です。「サンタンカ」に似ている事から「クササンタンカ」と言う和名で呼ばれる事もあります。5枚の花びらに因みギリシャ語の5「pente」から「Pentas」と名付けられました。原産地は熱帯アフリカ、アラビア半島、日本には明治末期に渡来しています。