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Channel: 趣味と健康日記
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御嶽山噴火の教訓(サフラン) CMT APVL、10/4 JOGG 25'48"/5km

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 お早うございます。今日は御嶽山噴火による被害を考察し、今後の登山の参考にしたいと思います。代表的な登山道は黒沢口と田の原口ですが両ルートの真ん中に「八丁だるみ」と言う逃げ場のない場所が有ります。今回犠牲となられた多くの方は剣が峰付近と王瀧頂上、八丁だるみ付近で発見されています。昼食時間に噴火が発生(11:52)した事もタイミングの悪さを感じます。

御嶽山マップ

 長野県側から登る2つのルートが人気コースですが八丁だるみは吹雪などで遭難しそうな位置にあります。Pt.A地点は山岳ガイドの女性が難を逃れた場所ですが、「軽トラックくらいの岩が降ってきた。」と証言した場所です。幸運としか言いようが有りません。因みに赤い丸印が新噴火口です。

女人堂からの噴煙

 某放送局の取材班が撮影した噴火直後の画像ですが、黒沢口8合目「女人堂」から尾根道を望んでいます。噴火直後に噴煙を眺めていた登山者たちが水蒸気噴火による重い噴煙が地を這うように下り降りて来るのを見て駈け下り始めた瞬間です。

八丁だるみ

 王瀧山頂から剣が峰を望んでいます。王瀧山頂と剣が峰の間を「八丁だるみ」と言われる場所ですが一般的な登山用語では鞍部とかコルにあたります。この辺りは逃げ場のない危険区域になっています。噴火の場合には剣が峰に向って右に折れ、トラバース道を登り、黒沢口に下りるか、一旦王瀧頂上方面に戻り、左に折れて王瀧山頂をパスするショートカットをして田の原口に下るルートしか有りません。今回の場合は取り敢えず急を要するので一番近い避難小屋を目指す事になります。写真には避難小屋が見当たりませんがこの辺りには100m程の間隔でコンクリート製の避難小屋が必要です。避難小屋があの頂上直下の山小屋まで無いなんて噴火を舐めています。関係者の猛省を促したい。

御嶽山頂上

 御嶽山最高峰の剣が峰山頂付近で捜索活動中の救助隊のメンバーです。左下方が今回の噴火口になります。追われるようにこの階段を登った登山者も多かったと思われますが左の社務所は鍵がかかっていて入れなかった様です。この崖の裏側(北側)が比較的安全だったかもしれません。

剣が峰山荘

 剣が峰直下の「剣が峰山荘」と御嶽頂上山荘」ですが見るも無残に灰と墳石を被っています。ここも暑い熱風が吹き荒れ、火山弾が降り注いだと思われます。隠れる場所は有ったと思われますが、噴煙で一寸先も見えなくなってはどうしようも有りません。

今回の噴火で登山者に与えた教訓(1秒たりとも無駄にしない)
1 噴火を知ったら一目散に一番近い避難小屋等に退避、逃げ込む。
2 写真撮影などはせず、ザックだけ持って遠くに逃げる。
3 噴火口から離れる退避コースを素早く選択する。可能なら風上に。
4 火山に登る場合はヘルメットとタオルを忘れずに。

※今回の遭難で写真撮影をしている方が多い事に驚きました。逃げ遅れると死に直結する火砕流、火山弾の恐ろしさを再認識して欲しいと思います。1991年の雲仙「普賢岳の火砕流」から 23年、”のど元過ぎれば熱さ忘れる”にならないように噴火の恐ろしさを語り継いでいきたいものです。

サフラン

 初秋の花壇、ヒガンバナの様に花よりも先に花が咲くアヤメ科の球根多年草「サフラン」です。舌状花が一枚だけ長く見えますが開き過ぎていたためと思われます。本来は6枚揃っている筈です。古くから薬用、染料、香料として利用されてきた植物です。三倍体と言う特殊な染色体を持ち、有性生殖では系統を維持できずバナナやヒガンバナと同様に「種なし」です。
 めしべを集めて乾燥したものを煎じ、咳止めや強壮剤として使用しますが球根はコルヒチンというアルカロイド(有毒)を持っていて食べると死に至る事が有ります。


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