お早うございます。先月31日、苫小牧沖で発生した商船三井フェリーが運航する「さんふらわあだいせつ」(1万1401トン)の火災ですが保冷車が出火元と考えられますが、4時間に一度の見回りでは異常が発見されずアラームが鳴ってスプリンクラーが作動した時には既に火災が拡大してしまっていたようです。保冷車の電源はフェリー側のコンセントから給電されていますが人気のない車両デッキでの電気火災はスプリンクラー(水)では消化できません(電気火災にはCO2消火器が有効です。)。今後早急に対策を講じる必要が有りそうです。旅客機のエンジンの様に火が出たら自動的にCO2消火器(fire extinguisher)が作動するようにすべきかもしれません。余談ですが飛行機の場合それでもダメな場合エンジンを切り離して落下させる機能も有ります。今回の場合火災報知器が正常に作動したかどうかも問題になりそうですが冷凍機を自動消火タイプにするのがベストのようです。
遅れましたが先月28,29日に菅平高原のバックボーンとなっている日本百名山、「四阿山」(2354m)に登ってきました。「あずまやさん」と読みますが、「東屋」の古い字のようです。28日の午前中に出発し菅平の民宿に進出、29日の早朝に民宿を出発、菅平牧場の駐車場から登山を開始しCCWで四阿山、根子岳を回り、駐車場に戻る周回コースを選択しました。標高差762m、所要時間6時間30分、走行距離9.5kmの山行でした。※歩数計は15700を数えました。
移動日の28午後、長野県佐久市にある成田山薬師寺に立ち寄り、お詣りしてきました。山門の左手前にあるのがピンコロ地蔵尊です。
ピンコロ地蔵尊は高さ約1m、直径約60cmで、2003年(平成15年)9月の建立なので12年前に建立されたと言う事です。
近くの千曲市には姨捨山(うばすてやま)も有る長野県ですが、佐久地方が「長寿の里」と言われている事を初めて知りました。長生きをすると捨てられたのかも知れません。
15:35 早めのペンション到着です。菅平中心部から5分ほど谷筋を上った所にあります。
28日、ペンションでの夕食です。1泊夕食付で5950円、後からご飯と味噌汁、デザート(桃)が出ます。半月の皿は馬刺しですが目をつむって食べました。升酒は純米吟醸生酒「翠露」700円、果実酒のような不思議な味の日本酒でした。お酒は10年ぶりだったかも。W これだけで胸の皮膚が斑(マダラ)になってしまいました。
全長9.5kmの四阿山、根子岳周回コースですが左回り(CCW)に歩きました。根子岳南側には爆裂火口が見えましたが連山北側にある直径3kmの窪みは34万年前の噴火により形成されたカルデラです。
05:40 菅平の国道406号線沿いでは早朝から学生たちによる急坂での高地トレーニングが行われていました。写真はスキー場を使用しての散歩の様です。
05:46 菅平牧場内を登山口に向かって登ります。広いです。帰宅時にこの付近にあるゲートで一人200円の駐車料金を支払います。
06:30 駐車場の反対側にある菅平牧場直営のミルクスタンドです。付近にはヤギなど動物とのふれあいコーナーも有りました。子供たちには人気の様でした。
06:32 トイレの前を右手の塀に沿って5分ほど歩くと左手に登山道入り口が見えてきます。
06:40 暫くの間、左手の柵沿いそ登ります。朝もやに包まれた高原の素晴らしい森林浴を楽しみます。
07:03 サウンド オブ ミュージックで大佐が歌った「エーデルワイス」と同属のウスユキソウです。
07:04 フウロ科の多年草「ハクサンフウロ」、高山の草原や湿地に生えます。5裂した葉と筋が特徴です。
07:14 シソ科の多年草、「ウツボグサ」です。花は穂状になっています。花は利尿剤になるそうです。
07:18 キキョウ科の多年草、「ホタルブクロ」です。
07:37 マメ科の落葉小低木「ヤマハギ」です。
07:39 キキョウ科の多年草「ツリガネニンジン」です。
07:40 ツツジ科の高山性落葉低木「ムロマメノキ」です。岩場に近づくとみられる。ジャムなどにして食用にもなる。
07:40 小四阿山、これまでピークらしいピークは無かったのでここが小四阿山だと思います。それにしても「タボス牧場(小四阿山)」の表示はおかしい。
07:47 南斜面を望むが視界不良、わずかに牧場らしい原っぱが見える。
07:49 ミヤマハンノキ、ダケカンバの幼木をかき分け尾根道を登ります。
07:56 ユリ科の多年草「クルマユリ」です。高山に自生する。一般的なユリと比較し、葉が輪生するところが特徴です。花の直径は6cmと小さく、花弁が極端に反り返るのも特徴です。
08:06 マツムシソウ科の多年草「マツムシソウ」です産地の草原に自生し大きな頭状花を咲かせます。
08:08 オミナエシ科の多年草「ハクサンオミナエシ」です。高山に自生し、普通のオミナエシが1mと大きいのに対し、背丈が短い。流石に花の百名山根子岳への登山ルートでした。
08:35 中四阿山ピークには立ち入り禁止のロープが張られていて登れませんでした。
08:37 切れ落ちた斜面を右に巻いて林の中を登ります。
08:58 この分岐で細い道を右に折れると菅平高原に下ります。尾根道の根子岳分岐に向けて直進します。
09:08 四阿山と根子岳の分岐です。右に折れると四阿山、ザックをデポして四阿山を往復します。
09:22 頂上かと思いそうな高台の社、頂上はもう少し先でした。謂れは読まずに通過
09:24 標高2354m、四阿山山頂です。ガレ場になっていてここにも社が有ります。霧が立ち込め下界は見えませんでした。
山頂付近の岩場にひっそりと咲いていたヒメシャジン、沙参(シャジン)とはツリガネニンジンの漢名であり、背丈が小さく変化したものをヒメシャジンと呼んでいます。
PART-2 は四阿山から根子岳経由で菅平牧場へ下山ルートの報告です。
菅平のペンション「RING」前の雑木林に咲いていたユキノシタ科の落葉低木「ノリウツギ」(糊空木)です。ガクアジサイ、ヤマアジサイの様にも見えますが、花が皿状ではなく円錐花序になっています。この辺りの道路脇に沢山咲いていました。樹皮の内皮を剥いで水に漬け、浸みだした粘液を和紙を漉(す)く時に使用する「糊」(のり)として使用したことから別名「ノリの木」と言われるようになったようです。この糊は接着の為ではなく、漉いた和紙がくっつかないようにする為だそうです。原産国は日本、中国、台湾などです。