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Channel: 趣味と健康日記
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表銀座縦走報告 PART-2 (合戦小屋~ヒュッテ西岳) CMT DISAPVL、8/22 JGG 28'34"/5km

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 お早うございます。大阪での「中一遺体遺棄事件」については被疑者、被害者双方の行動に病んだ日本の社会を感じます。経済活動を優先するあまり、24時間営業の店も多く、未成年者の深夜徘徊を容認する風潮は決して良い結果を招くとは思えません。45歳にもなって弱いものを死に至らしめる容疑者には厳罰を以て償いをして欲しいと願うばかりです。同時に中学生の男女を深夜徘徊させる大人達の常識を疑ってしまいます。

 表銀座縦走二日目は合戦小屋を早立ちし、燕岳、大天井岳をクリアしてヒュッテ西岳のテン場まで歩きます。

 15日
     05:30 合戦小屋発
     06:51 燕山荘着(ザックをデポ)
     07:13 燕山登頂
     07:42 燕山荘発
     11:41 大天井岳登頂
     16:10 ヒュッテ西岳着(テント泊)
RESULT: 標高差552m、走破距離11.34km、所要時間10時間40分

合戦小屋~ヒュッテ西岳

 二日目は合戦小屋からヒュッテ西岳までの11.34kmを縦走しました。長い急登は有りませんが距離が長いので疲れました。

合戦小屋テン場の朝

05:28 夜露に濡れたテントを畳んでザックに詰め込んで出発です。前日の疲れでご来光を拝するのを忘れました。W 朝食はパンとコーヒーでした。

大天井岳&槍ヶ岳

06:05 合戦小屋を出発後しばらく登ると大天井岳と槍ヶ岳が見えてきます。槍の左手には穂高連峰も見えています。

燕山荘1

06:26 平らな尾根に登ると燕山荘が見えてきます。あと30分、頑張ろう。

燕山荘2

06:51 燕山荘に到着、山荘前にザックをデポして燕岳を往復します。緩い坂で歩き易いので15分も有れば登れます。(標高2664m)

めがね岩

07:05 大きな岩を振り返ると穴が二つ、めがね岩だそうです。撮影をする人が多かった。私もその一人でした。W
 
燕岳山頂

07:13 標高2763m燕岳登頂、登山道は白い砂礫になっていますが山頂は丸い花崗岩がゴロゴロしています。

北アルプス南部の眺望

07:14 燕岳山頂からの眺望、左から大天井岳、遠くのトンガリが前穂高岳”釣り尾根”を挟んで奥穂高岳、深く切れ落ちたところが北穂高岳と南岳に挟まれた”大キレット”そして右端雪渓の上部が槍ヶ岳です。

イルカ岩

07:29 登りでは気が付かなかった”イルカ岩”です。うっかり見過ごしてしまいそう。
縦走開始

07:42 燕山荘を左に見てヒュッテ西岳に向け長い縦走開始です。この辺りから槍ヶ岳までの登山道は”喜作新道”と呼ばれていますが大正初期(大正9年ころ)に安曇野市穂高生まれの猟師、小林喜作氏が後に「表銀座」と呼ばれているこのルートを切り開いたとされています。細部について言えば喜作レリーフが有る「大下りから槍ヶ岳」間を喜作新道と呼ぶべきかもしれません。

快適な尾根道

07:54 素晴らしい尾根歩きが約束されます。この尾根を歩きたくて苦しい合戦尾根を上ってくる登山者も多いと思われます。槍ヶ岳の右、斜め下に伸びる尾根は「北鎌尾根」と言い冬山で遭難者が相次いだ尾根です。その向こうの右に続く雪渓が残る尾根は「裏銀座」です。

蛙岩

08:18 蛙岩標識を左に見て先を急ぎます。

ゲエロ岩

08:19 この辺りの人はカエルの事を”ゲエロ”と言うのでゲエロ岩とも呼ばれています。どこがカエルなのか良く判りません。W

大下り

1034 ”大下り”の底部はキレットになっていて鉄梯子が設置してあります。最低部の右側に有る平たい岩の真中に四角の黒い「喜作レリーフ」が見えます。国土地理院は此処を「切り通し」と言っていますが「切戸」(キレット)の方が正しいと思います。此処を切り通しと言うなら谷を登って左右の谷に人が通り抜ける場所でなければなりません。切り通しと言うのは人間が通りやすく切り開いた場所を言います。こんな危険な場所に「切り通し」を作って左右に通り抜ける人など皆無です。W 

喜作レリーフ

 喜作レリーフ(標高2660m):大正9年に小林喜作氏が新道を切り開いた功績を称えて彫刻家の小川大系氏が制作しています。製作年月日は見えませんでした。此処から大天井岳までは標高差262mを一気に登ります。

ヒュッテ大天井分岐

10:49 大天井ヒュッテへの分岐です。左に折れて大天荘に向かいます。この登山道は”ガレ場”になっていて大変歩きにくくなっています。
大天荘

11:31 大天荘到着、早速ザックをデポして大天井岳アタックです。標高2875m、あと47m登ります。W
大天井岳

11:41 大天井岳(2922m)登頂、次の日は左の尾根を登って槍ヶ岳に向かいます。槍ヶ岳の右にある小さなピークは「小槍」です。「アルプス一万尺、小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ」と歌われる”あの”小槍です。

冷やし中華

12:00 食欲がないのでさっぱりしたものをと考え、大天荘で「冷やし中華」を食べました。¥1,000
因みに大天荘は合戦小屋、燕山荘、ヒュッテ大槍と同様に登山口下の有明荘をベースにしている山小屋です。
ヒュッテ西岳へ

12:26 今夜のキャンプ地、ヒュッテ西岳へ向けて長い稜線歩き開始、概ね樹林帯が多いものの、痩せ尾根有り悪場ありの喜作新道です。

悪場

12:45 早速の悪場、ここはどうにかしないと近い将来通れなくなりそうです。このトラバース道を回り込むと大天井ヒュッテが見えてきます。

ヒュッテ大天井岳

12:50 突然の様に眼下に大天井ヒュッテ(2650m)が現れます。ヒュッテを通過後、喜作新道は左に折れ、2766mの山を巻いて進みます。

びっくり平

13:44 巻道が終わると小さな広場に出ます。「びっくり平」です。

槍と間の沢

13:51 槍ヶ岳と雪渓が残る”間の沢”です。この景色を見て「びっくり」したのかもしれません。右に落ちる尾根が北鎌尾根、左が明日登る東鎌尾根です。

痩せ尾根歩き

14:48 しばらくは痩せ尾根歩きが続きます。稜線の風が心地よかったがふらつくと怖かった。

あと1.3k

14:56 あと1.3kの標識にホッとしました。向うに常念岳が見えています。

ホッとするひと時

15:55 ヒュッテ西岳の赤い屋根が見えてきました。明るいうちにテン場に到着できそうでホッとしました。

ヒュッテ西岳テン場

16:14 ヒュッテ西岳のテン場前景です。岬の突端のような場所です。
テント設営

17:05 なるべく水平に近い場所を選んだ結果、ここになりました。左が入り口で東になります。西風が吹いたら体ごと谷底に引き飛ばされそうです。この後にペグを増やして補強しましたが土壌が柔らかく心配でした。反省としては持参したザイルを右奥(反対斜面)のハイマツに縛り付けておけば良かったと思います。 ※この日は早めに休んで明日の東鎌尾根、槍ヶ岳岩場に備えました。谷底とは違ってラジオが聞けたことが良かったです。

オヤマリンドウ

 喜作新道に咲いていたリンドウ科の多年草「オヤマリンドウ」です。和名の「御山竜胆」、根茎が竜の肝の様に苦い事から命名されたようです。古くから健胃薬として用いられてきました。日本固有種であり、東北地方から中部、四国(石鎚山)に分布しています。
 

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