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表銀座縦走報告 PART-3 (ヒュッテ西岳~槍沢ロッジ) CMT APVL、8/25 JGG 27'11"/5km

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 お早うございます。一気に夏から秋になってしまった感じの八月末ですが、本当に夏山シーズンが終わってしまうのでしょうか。今週末に山行をと考えていますが天候が気になり、夜も眠れません。(リーダーがです。) 高齢になって気になるのがスタミナです。スタミナアップに必要なものが「ミトコンドリア」、それを元気にするのがタウリン、ビタミンB群、鉄分だそうです。ミトコンドリアを増やす方法は適当な運動をして体にプレッシャーを与える事だそうです。要するに「適当に苦しいと感じる運動をして”タウリン、ビタミンB群、鉄分”を採る」ように努める事です。

スタミナアップ

 今日は今縦走のメインイヴェント、日本で第5位の標高(3180m)を持つ槍ヶ岳へのアタックです。ヒュッテ西岳を早立ちし、東鎌尾根に取り付き、午前中に頂上を目指したいと思います。高山は概ね午後から天気が崩れるのでヒュッテ西岳からの槍ヶ岳アタックはぎりぎりのタイミングです。登頂後は速やかに下山し、なるべく上高地に近いテン場まで下る予定です。

16日
   05:15 ヒュッテ西岳発
   07:21 水俣乗越通過
   10:30 ヒュッテ大槍着(ザックをデポ)
   11:15 槍ヶ岳山荘着
   11:20 槍ヶ岳アタック開始
   11:45 槍ヶ岳登頂
   12:05 槍ヶ岳下山
   12:55 ヒュッテ大槍着(ザックをピックアップ、食事)
   13:16 ヒュッテ大槍発
   16:10 槍沢ロッジ着(泊)
RESULT: 標高差1360m(登りに限れば700m)、走破距離8.82km、所要時間11時間

夜明け

05:10 テント内(2680m)から東の稜線を撮影しました。横通岳(2767m) 左からの御来光です。右の山は常念岳(2857m)です。

朝日に輝く槍

05:46 テントを畳んで振り返ると東鎌尾根と槍ヶ岳が朝日に映えていた。

さあ東鎌尾根へ

06:18 ヒュッテ西岳裏(2680m)から水俣乗越に向けて下ります。長い鉄梯子も有るので要注意です。

早速梯子場

06:33 岩場をトラバースすると15mほどの梯子場が有ります。

水俣乗越

07:21 西岳と東鎌尾根の鞍部は2480mの水俣乗越(みなまたのっこし)と言われています。左に折れると槍沢に下ります。
 
間の沢

07:22 槍ヶ岳に向かって右側の間の沢を俯瞰すると遠くに「鉢の木岳(2821m)」が見えます。その下には高瀬ダムも見えます。

槍沢

07:22 水俣乗越から左側の槍沢を望むと中央わずかに左に「屏風の耳」(屏風岩上部)が見えます。右上部の突起は前穂高岳です。右の高瀬川、左の梓川も結局は信濃川と合流し、新潟市で日本海に流れ込んでいます。

木製階段

08:05 ハイマツ保護の木製階段を尾根筋に向かって登りますがこの先には・・・

せっかく登ったのに

08:09 せっかく登ったのに、また下ります。この尾根には巻道が作れない厳しさが有ります。

振り返ると

09:55 岩場のアップダウンを繰り返し、後方を振り返るとヒュッテ西岳テント場と雄大な常念岳が重なって見えました。

見えたー

10:30 いくつかのピークを乗り越えると漸く「ヒュッテ大槍」(2884m)が見えてきました。重いザックをベンチにデポし、ペットボトルを入れたナップザックを背負って槍ヶ岳山荘に向かいます。

槍ヶ岳

10:41 延々と続く岩場を登ります。この辺りを左に折れると「殺生ヒュッテ」が有ります。

殺生小屋

10:41 赤い屋根の殺生ヒュッテ(2860m)、中房温泉系の山小屋です。下の沢は槍沢です。

槍直下の岩場

10:56 槍ヶ岳直下の岩場を超えます。

クライマー

11:15 ガレ場をトラバースして槍ヶ岳山荘前(3080m)に到着、広場ではガイド(右)についてククライミングをする登山者(左)がブリーフィングを受けていました。小槍を登るようです。

登攀開始

11:20 槍ヶ岳登攀開始です。岩場に取り付く登山者は土曜日の昨日よりは少ないようです。 頂上までの標高差は100mです。

梯子
 
11:32 思い出したようにデジカメを取り出して下方を撮影しました。殆ど垂直です。

上方

11:34 上方を仰ぐとリーダーに励まされながら赤シャツの女性が「3点確保」(or3点支持)の手掛かりを求めて悪戦苦闘していました。筆者の場合、この程度の岩場ならスイスイ登れそうです。

登頂

11:45 槍ヶ岳山頂(3180m)にて、この時の為に持参したヘルメット、重かったです。捨てようかと思いましたが、ゴミになるので持ち帰りました。W 周囲を一回りする余裕もなくさっさと降りてきましたが小槍の写真は撮りたかった。(

鉄梯子

11:46 頂上への鉄梯子は二つ有り、左側通行で登ります。従って左に見える梯子は下り用です。途中の岩場の梯子にはスタッフが配置され、無線機を使用して登りと下りの登山者が交互になるように管制しています。右の稜線の右(西側)は霧で視界無し。東側は穂高連峰が見えていました。

山荘俯瞰

11:47 降りる直前に槍ヶ岳山荘を撮影しました。稜線の先には前穂高岳が見えています。ジャンダルムが見えなかったのが残念です。

下山道

12:07 登攀に要した時間は約45分、雨に遭わなくて良かった。此処からザックをデポしたヒュッテ大槍に引き返します。

昼食

12:55 遅い昼食、ヒュッテ大槍でのカレーは久しぶりのカレーで美味しかったがコーラは体が受け付けず、山小屋スタッフに捨てて頂きました。牛乳が欲しかったのですが・・・・

槍沢を下る
 
13:16 食事後槍沢を下ります。登山道はジグザグのザレ場で歩きにくいです。

水場

14:05 槍沢最上部の水場「水沢」です。ここが梓川の源流かもしれません。タオルを冷やして鉢巻きにしました。

天狗原分岐

14:27 天狗原分岐(2325m)、右に登れば槍ヶ岳山荘、沢を横切ようにまっすぐ進めば天狗池を経由して南岳方面に至ります。

雪渓

14:58 「槍沢大曲り」(2130m)付近の雪渓は踏み抜かないように左サイドを慎重に下ります。

水俣乗越分岐

15:10 水俣乗越分岐(2090m)、左側から流れ下る沢を登れば水俣乗越です。この沢を横切り上高地方面に下ります。

ババ平キャンプ場

15:36 ババ平キャンプ場(2001m)が見えてきました。河原にあるので豪雨時は怖いです。

槍沢ロッジ

16:10 漸くたどり着いた槍沢ロッジ(1820m)です。明日は雨が予想されるのでキャンプは止め、今夜はロッジに泊まります。

風呂

久しぶりの風呂ですが石鹸の使用は禁止、それでも気持ちよかった。コントローラで追い炊きも出来ます。

ロッジ内部

木造二階建てのロッジは山小屋にしては大変立派なつくりでした。ここにはスキー場のような乾燥室が有り、濡れた雨着、シャツ、テントなどを干してザックの軽量化を図りました。有りがたく感じた宿でした。それに比べ明日は雨が確実で気が重いです。
チングルマ

 HANA

 上の写真は東鎌尾根で撮ったバラ科の落葉小低木「チングルマ」の綿毛(種)です。下が綿毛になる前の花です。コマクサなどと共に高山に咲く代表的な植物です。草丈はおよそ10cm、雪解け後の湿地などには大群落になります。白い花が風車に見える事から和名で「稚児車」と呼ばれるようになりました。原産地は日本、カムチャッカ半島

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